ほっとちょこれーと *【完】
飛び出してきたものの
どうしよう。
「校内とは限らないもんねぇ。困った困った」
なんでかなぁ……
「なんで灯璃がいるのかなぁ?」
「暇なんだもん。いいじゃない別に」
「………。」
「タケに言ったらタケも一緒に探すって♪」
「2人で学校抜け出したいだけじゃないの?」
「バレたか」
灯璃はケラケラと笑う。
「なんか口実あったほうが楽しいじゃん」
「……じゃあ あたしは校内探すよ」
「どっかで見つけたら連絡するねん」
勇心君と落ち合った灯璃がスキップしながらカレシのもとへと駆けていった。
乙女やんか!!
「………。」
授業やってる教室がたくさんあるから、あんまりうろちょろできないな。
てか、
見つけてどうするんだろうあたし。
いつもなら絶対こんなことしない……
だってキャラじゃないもん。
翼のこと追いかけないってこないだ決めたばっかりなのになぁ
なんだかすごく嫌な予感するんだもん。
授業をしてない空き教室や図書室を見て回る。
あ……思い出した
授業の用意の手伝いしてるんだっけ?
じゃあ
科学室か物理室かな