ほっとちょこれーと *【完】
「心結先輩、俺 まじやで!!」
せっかく部活OFFなのにぃ
「ほんまに好きやねん。だから真面目に答えてや」
目の前には勇心君
「灯璃先輩って彼氏おるん?」
翼君に見つからないようこっそり帰ろうとしていたら校門でまさかの待ち伏せで
そのままマックに連行
「いるよ」
「ちょ…ほんとのこと言ってやぁ!!」
「いるってば」
「心結先輩ぃ」
しつこい
つかれた
飽きた
あたしはポテトを口に運ぶ。
かれこれ2時間
エンドレス同じ会話
「冗談やろぉ~?」
「………。」
あぁ、めんどくせぇ
もうそんなに疑うなら直接本人に聞けよな。
「ねぇ」
ごめん 灯璃
「連絡先教えようか?」
「ほんまにっ!?」
「灯璃に直接聞いてみて」
だって疲れちゃったんだもん。
6時過ぎたしさぁ
「じゃあついでに心結先輩のも教えてぇな」
「あぁ うん」
赤外線を準備するあたしに勇心君が言った。
………ついでかい
電話 絶対しかとしてやるから。
「登録完了♪」
勇心君は嬉しそうに携帯をパチンと閉じた。
「俺 頑張るわぁ」
緋絽に悪いし応援はできないや。