ほっとちょこれーと *【完】
「なんでそんなに灯璃がいーわけ?」
会ったばっかりだし
だいたい
誰がどう見ても煙たがられてるのに
超頑張ってるし
あたしの質問に勇心君はキョトンとした。
「年上の彼女が欲しいねん」
「……へ」
それだけ?
「あとぉ灯璃先輩タイプやし。一目惚れみたいな」
……ふーん
「まぁ 好きに深い理由とか俺は必要ないと思う」
なんか……いいこと言ってる?
「ぶっちゃけな、心結先輩もタイプやで」
なんかぁ……問題発言じゃない?
「先輩可愛いもん」
「………。」
うぅ
コイツ関わりたくない!
身の危険を感じるあたし。
「あ……あたし帰るっ」
トレイと鞄を持って即座に立ち上がる。
「え?あっ、また明日なぁ 先輩」
勇心君
灯璃にバシィって振られたら、ひょっこりあたしのとこ来たりして……
そしてそしてあたしに対してこんな状態になったりして……
「こわっ」
想像しただけでムリムリ!!
生理的に無理
連絡先ついででも教えなきゃよかった。
「はぁ……」
帰ろっと。