ほっとちょこれーと *【完】


「なんかさ翼、元気なくない?」



瑞希に誘われて学食にいる俺



「うーん…まぁね」



原因は心結先輩

最近、朝の電車の時間毎日変えてるし

昼休み教室にいないし

部活休みの日はソッコー帰ってるし

唯一話せるのが部活と部活帰りだけで、基本ボク避けられてるんです。



「押しが足りないのかなぁ……」

「なんの話し?」

「いや 別に」



キスくらいしなきゃだめかな。

なんつて



「ねぇ 翼」

「ん?」

「お願いがあるんだけど」

「あぁ 何?」


「あのね………彼氏になってほしいの」

「………ん?」



なんだいきなりのこの展開



「じゃあ つまり」



瑞希の話しをまとめるとこうだった。

最近、部活が終わって帰る途中いつも誰かにつけられてる気がするらしい…

振られた男が逆恨みでストーカーしてるのかもね。

んで

降りる駅一緒の俺にしばらくボディーガードとして彼氏役をやってほしいそうだ。


「だめかな?」

「いや 全然」


心結先輩と帰れないのは残念だけど

瑞希は大切な友達だし

お昼ごちになったし



「俺に任せて」

「ありがと 翼♪」


先輩 ごめんっ
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