ほっとちょこれーと *【完】


さすがやん 藍田

びっくりしすぎてあたし 絶句しちゃうよ。




「じゃあな☆」

「あ……待って」

「んだよ かっこよく去らせろ」



藍田先生を呼び止めたら機嫌が悪くなった。

キレないでよ……気分屋さんだなぁー



でも

どうしても確認しておきたいことがあるの。



「唯姉の居場所 知ってるの?」

「………。」



知ってるなら教えてほしい。


あたしだって唯姉に会いに行きたいもん……


このままじゃイヤだよ。

瑞希ちゃんに脅迫されてたんだとしたらなおさら


唯姉の真意を確かめたいの。


だけど携帯繋がんないし 自宅にも戻ってないみたいだし……


どうしたらいいかわんないもん。





黙って藍田先生の言葉を待つ。



「知らん」

「………。」

「心結 知ってる?」

「……知らない」



こいつ バカ?

むしろ違うな……




「藍田先生に聞いたあたしがバカでした」


せいぜい全国中探して結婚でもなんでも

好きに申し込んでください。


もう

あたしは知りません。



「まァ どうにかなるわ がははっ」




………まじ 尊敬するわ。

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