ほっとちょこれーと *【完】


颯斗は硬派だし かっこいいし

サッカー上手いし 頭いいし 優しいし

完璧じゃん。



パーフェクトボーイ


「おい伊吹 颯斗、告白しちゃえよ」

「はぁ?!」


あたしが言うと顔を真っ赤にする颯斗

やばっ

面白い



「いけるって~颯斗なら」



背中をつつく。



「バーカ んな簡単じゃねぇの!」


「どんな人なの?」



気になる

颯斗のタイプ


「……うーん」



さぞ完璧なおかたなんだろーな。

美人でスレンダーで高嶺の花な感じ

あたしとは真逆のね。



「鈍感なヤツ」


ん?



「ドンカンって…それが魅力なの?!」

「それに真面目で真っ直ぐでいいやつだよ」



なんかよくわかんないや。



「じゃあまた明日な 心結」

「うん バイバーイ」



駅で別れる。

うーん

颯斗の好きな子って誰だろ?

あたしの知ってる子だったら応援してあげたいな。

颯斗にはたくさん助けてもらってるし……


1人で電車に乗る。


最近はいつも翼君が隣にいたから

なんだか今日は妙に車内が広く感じた。

めんどくさいし

明日からは毎日同じ電車に乗ろう。

翼君に会いたいとかじゃ…ないけどさ。
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