ほっとちょこれーと *【完】
miyu
「あ~……なんか緊張してきた」
部屋から出たり入ったりする灯璃
今日は結婚式
「なんであんたが緊張してんのよ」
「だってぇ」
笑いながら灯璃を見る。
そう
あたしの結婚式
「スピーチなら颯斗君に頼めばよかったじゃん!!」
「新婦の親友代表が男ってどうよ……」
あたしは灯璃のスピーチしてあげたけど?
「あーぁ……心結と一緒に結婚式したかったな」
灯璃がぼやく
「仕方ないでしょ?」
ガチャ
「なぁ 灯璃 車の鍵貸してや」
「こらっ!!タケ 勝手に入ってくんな」
「光(ヒカル)が泣くねん……落ち着かせにかなしゃあないやん」
勇心君の腕の中にいるのは2人の子供
灯璃があたしと一緒に結婚式ができなかった理由
できちゃったから。
「出てって!!」
勇心君に鍵を投げる灯璃
「光君の面倒……勇心君が見てるの?」
「うんっ」
なんて笑顔の灯璃
育メンな勇心君
灯璃は短大を出てショップ店員になった。
勇心君は地元の鉄鋼会社に就職
2人なりに安定した生活を送ってる。
「結婚しても゙タケ"なんだね」