ほっとちょこれーと *【完】
「あたしに任せて」
「心結先輩ぃ……」
「なんとかする」
言っちゃった。
また1つ問題が増えちゃった。
「灯璃ぃ~!!」
「あんたバカ?」
「だって……可哀想じゃんか」
「なんで問題解決に出かけてもう1つ新しい問題抱えて帰ってくるの?やっぱバカァ?」
ばかばか言うなぁ…
だって見捨てれないじゃん。
このままじゃ麻友ちゃん部活にも来れなくなりそうだし
下手したら不登校とか?
「まぁ 心結のそういうとこ嫌いじゃないけど」
「じゃあ協力してくれる?」
「それはイヤ」
「………。」
マネの仕事いつもやってあげてるじゃん!!
灯璃のバカ
いいもん。
「あたしが1人でなんとかしてやる!」
……とは言ったものの
「どうしよ」
任せてなんて簡単なこと言わなきゃよかった。
『気付いてないの?』とか『悪い虫』とか
翼君は気付いてたんだ。
要君のこと
あたし2年間全く気づかなかった。
「心結~どうした?」
「先生」
「んあ?」
「あたし……そんなに鈍いかな?」
「ようやく気付いたか。お前は正真正銘のTHE鈍・感だ」