ほっとちょこれーと *【完】
羽実ちゃん、那岐と離れちゃうな。
「未受験だとどうなるんだっけ?」
「確かぁ1番下のクラスになるんだよ。だからみんな体調悪くても死ぬ気で来るんだけどね」
んー羽実ちゃん、よっぽど体調悪いんだな。
しかも知恵熱って…
――ガタン
「おい どうした?」
いきなり立ち上がる那岐
藍田先生が首を傾げる。
「体調不良」
「んあ?」
那岐は荷物をまとめて教室を出て行った。
あれ
「……もしかして」
羽実ちゃんのため?
「やんじゃん♪那岐のくせに」
あたしは隣の席の颯斗を見る。
「あいつが篠山の頑張り1番わかってたからな」
ただの変態じゃないじゃん♪ヤレれば誰でもいいのかと思ってた。
ごめんね那岐
疑ったりしてごめんよ。
「あいつも男になったな~がばはっ」
おい不良教師!!
一応
先生なんだから感心してないで止めようよ!
「さぁ 始めんぞ。つーかやべっ開始時間過ぎてる!!」
えぇ?!
バタバタと問題用紙が配られてテストが始まった。
サッカー部の運命?がかかった期末テストがね。