ほっとちょこれーと *【完】
灯璃がガバッとあたしを見る。
続けてみんな一斉にあたしを見る。
「心結ストップ、ストーップ!」
「ほえ?」
「お酒だから飲んじゃだめだよー」
お さ け ?
「飲んじゃってるし、しかも一気に!」
灯璃が悲鳴をあげる。
ごめん何も考えてなかった。
お茶だと思った…
変な味するなーってちょっと思ったくらい。
未成年のみんな飲酒は二十歳になってからだよ!!
「すみません。乾杯するだけのために渡したつもりだったんすけど」
「長谷川君!ふざけんなー」
なんか早くもフワフワしてきた。
「お茶!いや水。いいから早く!!なんなら吐き出させる?えーどうしよう……誰か睡眠薬持ってない?」
睡眠薬って持ってないでしょ?
2・3年生がかなりばたついてる。
「な…なんなんですか?」
1年生は若干 いやかなりパニクってる。
そりゃそうさ~
あーやば回ってきた。
「心結はとてつもなぁく酒癖悪いんだよ!!」
灯璃の声
あたしの記憶はそこでフェードアウト
あぁ…なんかとてつもなく会いたいな。
なんでだろ会いたいよ…