ほっとちょこれーと *【完】
ぺこって頭を下げる要君
「飲ませちゃってごめんなさい」
「いやいや。気づかなかったあたしが悪いよっ」
むしろ
たくさん迷惑かけてごめんだし。
二日酔い状態で残り1時間だけ部活に参加して
まさかの交際宣言から、当たり前みたく翼君と帰る。
「昨日送ってくれてありがと」
「……いや 別に」
「あと祐稀がよろしくだって」
ふいって顔を背ける翼君、なんか様子が変
どことなくそっけないし。
「ねぇ 翼君?」
「……はい」
「あたしなんかしちゃった?」
「………。」
「おーい」
目線をそらす翼君
顔を覗き込むと真っ赤だった。
「覚えてないの?」
「………。」
うん、覚えてない。
「じゃあいいよ もう…いいし」
あ 拗ねお君
「………。」
どうしよ怒らせちゃった。
……やっぱりひどいことしちゃったのかな?謝んなきゃ…
「ごめん」
「なんで謝んの?」
「……。」
なんでって言われても……
うぅ、どうしたらいいのよ!
「言いたいことあるならはっきり言ってよ。モヤモヤするんだけど!!」