年上女ですが…それが何か???





酔ってる時ってさ、相手の魅力が3割増しに見えたりするし。





コータ君だって、その時の私には年上に見えたのかもしれないし。





『じゃあさ、逆に聞くけど、今咄嗟に頭の中に浮かぶ顔って、康信君?それとも……少年?』



「………さ、さあ…」






この期に及んでコータ君なんて口が裂けても言えないでしょ。






『わかんないわけ?』



「うん」







とりあえずこう言っとくか。






『だったら、私が言った通りね』



「はあ!?!」



『アンタは間違いなく少年に心を奪われている』






なに突然、断言してくれちゃってんの!?




私、ひとっ言も“コータ君”なんて言ってないんですが!?






自信たっぷりの香奈の発言に、私は口をあんぐり開けて固まった。






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