運命と無数の涙。
「どうかしましたか?」

潤君が顔を覗き込んできた。

「あっ、いえ。すみません。ぼーっとしてました。」

慌てて作った様な笑顔をする、気が付くと空は快晴になっていた。

「ふぅん?なんか、俺たち気が合いますね。」

「そうですか?」

「はい。運命感じました。なんて、冗談です。」

潤君はヘラッと笑う。

相変わらず、潤君の笑顔は眩しい。

「良かったら、メアド交換しません?」

なんて、積極的なんだろう。

私は、照れつつも小さくうなずいた。

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