運命と無数の涙。
「雨宿り出来る所無いかな...。」

当然、ここは岩手の田舎であって

学校と家の間には森林の道路しかないのだから

雨宿り出来る建物などは滅多にない。

だか。

木造建築というよりも建築ではないのだが、屋根があり雨漏りはしていないが今にも崩れそうなほど、古びた小さなバスの待合所があった。

不安ながらも、雨宿り出来る場所は此処ぐらいしかなさそうなので、古びた木のベンチに、ゆっくりと腰を下ろす。
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