キミが好き。
□第1章

・素直になれない

[亜梨子]




─放課後



HRが終わって足早にクラスメイトが帰る中


私はゆっくり帰る支度をする



時間をかけて教科書をカバンに詰め終わったのと同時に



「亜梨子っ」


低くて優しい声に名前を呼ばれて


声のする方に顔を向けると


「迎えに来た」


って優しい笑顔



その笑顔を見ると胸が

“きゅーん”

ってなる







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