キミが好き。



───────────


廊下を歩き出して数分



“俺等と文化祭回らない?”


“学校案内してよ?”



“可愛いね”



とか色んな人にナンパされたけど



全部詩織が断っちゃった



「詩織〜…何で全部断るの?」



「だって全然かっこよくないんだもん」



確かにかっこよくなかったけど…



「このままじゃ

休憩時間終わっちゃうよ?」



「う〜ん…いい男って中々いないんだね、」



「うん…」



「…諦めて教室に戻る?」



「そうだね、」


教室に戻ろうと少し歩いたところで


「いたっ!」


詩織がいきなり大声を上げた


「何!?」



「イケメン発見したよっ!」



詩織が指差す先には



長身で茶髪で確かにかっこいい人が立ってた



「亜梨子!話し掛けて来て!!」



「はぁ?1人で!?」



「うんっ!」



「やっヤダよ!!

詩織が話し掛けて来て!?」



「私可愛くないもん!

亜梨子が行った方がいい!!」







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