キミが好き。



浩ちゃんの手が誰かに払われたのと同時に



─グイッ



「きゃっ」



後ろからカラダを誰かに引っ張られた



そして


「亜梨子…話があるから来て」



玲音の声が耳元で聞こえた


……話って…?



別れ話?



ヤダ…聞きたくない……


「わっ私いま浩ちゃんと話をしてるの邪魔しないでよ!!」



玲音の手をほどいて浩ちゃんの腕を掴んだ




「はっ?浩ちゃん…?」



「久しぶり大導寺」



玲音に笑顔を向ける浩ちゃん…



だけど玲音は何も言わずに



「亜梨子、話があるんだって…」



私の手を取る







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