キミが好き。
「ダメだ別れなさい」
「ヤダよ別れないよ!?」
「別れなさい!」
「だから嫌だって!!!!
絶対別れないんだから!!」
鼻の奥がツンと痛くなって目頭が熱くなってきた
玲音と離れたくないもん!
別れるなんて絶対嫌っ!!
「今まで何も言わなかったけど
玲音くんと亜梨子は生きる世界が違うんだぞ?」
そんなの…とっくの昔から知ってる
「でも好きなんだよっ!!!!
絶対別れない!!!!!!」
─バシッ
「痛…」
頬を叩かれた
「現実を見なさい
玲音くんと亜梨子が結ばれることはないんだよ?
辛くなる前に別れなさい」
「…別れない」
そう言ってお父さんの横を通りすぎて自分の部屋に閉じ籠った