キミが好き。
・さようなら
[亜梨子]
─────────────
──────────
───────
「…亜梨子、話がある」
時刻が変わってしまった土曜日の夜中
寝ている私の部屋に入ってきたお父さんに無理矢理リビングに連れて行かれた
そして
テーブルにお父さんと向かい合わせに座らせられて
厚い茶封筒を渡された
「………何?」
眠い目を擦りながら中を見ると
沢山の履歴書が入っていた
「何これ?」
「もし…お前が玲音くんと別れなかったらこの500人が会社をクビになる」
「……クビ…?」
「いまウチの会社はそんなに経営が上手くいってないんだよ
だから会社合併の話が出てるんだ」
「だから?」
いつの間にか眠さは飛び、
胸が早く鼓動を打つ
「玲音くんには合併先のお嬢様とお付き合いをすることになってる
そしていずれは結婚する予定だ
亜梨子は自分の立場を見失っていないか?」
─────────────
──────────
───────
「…亜梨子、話がある」
時刻が変わってしまった土曜日の夜中
寝ている私の部屋に入ってきたお父さんに無理矢理リビングに連れて行かれた
そして
テーブルにお父さんと向かい合わせに座らせられて
厚い茶封筒を渡された
「………何?」
眠い目を擦りながら中を見ると
沢山の履歴書が入っていた
「何これ?」
「もし…お前が玲音くんと別れなかったらこの500人が会社をクビになる」
「……クビ…?」
「いまウチの会社はそんなに経営が上手くいってないんだよ
だから会社合併の話が出てるんだ」
「だから?」
いつの間にか眠さは飛び、
胸が早く鼓動を打つ
「玲音くんには合併先のお嬢様とお付き合いをすることになってる
そしていずれは結婚する予定だ
亜梨子は自分の立場を見失っていないか?」