キミが好き。



「あ〜そうですかぁ〜

キモいって言うならもう何もしませんよっ!!」



亜梨子が毒舌なのはいつものことだけど

今回はちょっと頭に来た



「じゃあ俺は行くから

後は亜梨子の大大大好きなひなちゃんに看病してもらえば?」



ドアノブに手を掛け部屋から出ようとすると



─ドサッ



何かが落ちる音がして

振り返ると亜梨子がベッドから落ちていた



「………何してんだよ、」



亜梨子の腕を掴んでベッドの上に乗せた



「ひなちゃんじゃない…」




「なにが?」




「私は……玲音に看病してもらいたいの!!!!!」



熱はもう下がったはずなのに顔を真っ赤にして


俺の服を掴む亜梨子


イラついてたけど


もう機嫌が直って顔がニヤけてしまう



へぇ〜♪


俺がいいんだ?






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