キミが好き。
ベッドに胡座を組んで座ってる俺の膝の上に亜梨子を乗せて
後ろから抱き締めて
「温かい?」
亜梨子の首に頭を乗せて耳元で囁くと
「……ぬるい」
ムードも何もない低い声が帰ってきた
“温かい”
そんな言葉を期待した俺がバカだった
「そうだよね、温かいわけないよな?
ていうか…お腹空かない?」
「空いたぁ…ピザ食べたい」
病み上がりでピザ!?
キツくない?
「お粥にしとけば?」
「ヤダよ
あんな味のないぐちゃぐちゃご飯
じゃあ…うどん!!
うどん持って来て!!!!」
「……俺が?」
「他に誰がいるの?早く持ってきて」
「……………は〜い…」