キミが好き。



「玲音ーっ!!!!!!」



部屋に入るなり俺を呼ぶ声が聞こえて来て



─ドンッ



「う"っ!!!!」


カラダにバスタオルを巻いただけの亜梨子がバスルームから飛び出て来た



「ゴッ…ゴキブリがいるんですけどぉ〜〜〜!!!!!!」



バスルームを指差して俺にギュッと抱き着く



髪濡れてるし

胸当たってるし

生足だし

タオル一枚なわけだし

…色々とヤバいんだけど



「どこに?」



冷静なフリをして亜梨子から離れてバスルームに目を向けた




「そこの壁ぇ!!!!」



よく目を凝らすと黒光りした物体が見えた



「あ〜…」



殺すのは嫌だけど


亜梨子がすごい嫌がってるから


ごめん!



スリッパで天国に逝かせてティッシュに丸めてゴミ箱に捨てた








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