キミが好き。
ドアに手を掛けて社長室から出ようとすると
「あっ!ちょっと待て!!!!」
親父に呼び止められて
「んだよっ!!」
振り返ると
─パシッ
箱を投げてきた
俺はパッケージを見てそれが何なのかすぐにわかった
「はぁ〜…」
大きなため息を吐くと
「玲音!避妊は大事だぞ!!」
って楽しそうな親父
「エロ親父…」
「エロくねぇし
ちょいワル親父って言えよな?」
「………相手にしてらんねぇ」
呆れながら社長室を出て
エレベーターに乗って1階へと向かった
1階に着いて受付の前を通り過ぎるとお姉さんが睨んできた
俺は苦笑いをしながら会社の入口に停めてある車に乗り込んだ