キミが好き。
「亜梨子、来て」
細い手首を掴んで
人だかりの中から引っ張り出した
そして手首を掴んだまま廊下をずんずん歩いて行く
後ろから
「えっ!?誰っ!!玲音っ!?」
って声が聞こえるけど無視…
玄関を出て人気がない校舎裏に来たところでやっと手首を離して亜梨子と向き合った
「いきなり何なの?」
胸の前で腕を組んで半ギレの亜梨子
でもそんなの関係ない
「何その格好」
「はっ?アリスだけど?」
「スカート…短くない?」
「制服のスカートと同じくらいだけど?
ていうか何?
用がないなら私戻りたいんだけど」