キミが好き。
亜梨子は唇が離れると
─ドンッ
俺を思いっきり突き飛ばして
「バカッ!!!!」
なんて言って校舎の中へと走って行ってしまった
まぁ…こうなるとは予想してたけど
ムードも何もないな、
「ふぁ〜」
キスで酸素不足になったのか
アクビが出た
すぐ横にある花壇に腰掛けて
ぼーっと晴れた空を見上げていると
「玲音っ!」
呼び捨てで名前を呼ばれたから
亜梨子がもう戻ってきたのかと驚いて
呼ばれた方に視線を向けると
そこには数年前に別れた元カノがいた