キミが好き。



亜梨子は唇が離れると



─ドンッ



俺を思いっきり突き飛ばして



「バカッ!!!!」



なんて言って校舎の中へと走って行ってしまった





まぁ…こうなるとは予想してたけど


ムードも何もないな、




「ふぁ〜」



キスで酸素不足になったのか


アクビが出た



すぐ横にある花壇に腰掛けて



ぼーっと晴れた空を見上げていると




「玲音っ!」




呼び捨てで名前を呼ばれたから



亜梨子がもう戻ってきたのかと驚いて


呼ばれた方に視線を向けると



そこには数年前に別れた元カノがいた







< 95 / 312 >

この作品をシェア

pagetop