だいすき
亀裂


「とりあえず、今は学校に行く事を考えろ。用意してこいよ」

「う…ん。」

「はやくしろよ????」


あたしは返事も無しに家の中へ駆け寄った。


「…ただいま。」


家の中へ入るとそうとう怒ってるお母さんが立っていた。



「『ただいま』じゃないわよ。あんた今までどこ行ってたの!!!お母さんどんだけ心配したか分かってんの?!?!?!」

「ご…ごめんなさい…」

「連絡ぐらいしてくれればお母さんだって事態を把握出来たでしょうが!!!お母さんは、一番真美を分かってるんだから、連絡ぐらい……あぁ…もういいわ。お母さん疲れた。
勝手にしなさい。」


お母さん……???


怒る気持ちは分かるよ?


でも…『お母さん疲れた』なんて言い方…ひど過ぎない??????


そんな事言われたらあたしだって


「分かったわよ!!!そんなにあたしの事が嫌いなら、この家出ていくよ!!!それで良いでしょ?!?!」

「ちょッ…真美?!?!待ちなさい!!!」


あたしはお母さんを無視して学校の用意を済まして出て行った。


ごめんね。お母さん。


でも、あたしだって……怒るんだよ。
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