「あ、私は『美和』でいいよ!」

「じゃあ・・・・・美和ちゃん?」

「はーい!なんですかー?」

そう言って微笑む。よく笑う子だな・・・。
梓さんにすっごく似てる・・・・。性格はちょっと違うけど。

「はい。いつもの。」

「ありがと。おじさん!」

「おや?隣の方は彼氏かい?」

「ううん。昨日助けてくれたの。ゆーり君。」

「へぇ。ゆーり君、美和をよろしくね。」

「もう!違うって!」

怒る姿・・・・。梓さんは怒る事がなかったなぁ・・・。

「あ、ごめんね。おじさんああいう人だから・・・・」

少しあせってる。・・・・かわいい。

「別にいいよ。気にしてないし。」

「本当にごめん!あ、ケータイ持ってる?」

「うん。あるよ。」

「やった♪メアド交換して!!」

「いいよ。」

そう言ってバッグからケータイを取り出した。美和ちゃんのケータイはピンクで女の子っぽい。

「よし。これでいい?」

「うん!ありがとう。ゆーり君。あ、ごめん。もうそろそろ帰らなきゃ・・・・。誘っておいてごめんね・・・。」

「いいよ。じゃあ、またね。」

「うん。バイバイ!」

そう言って手を振った。美和ちゃんって可愛いな・・・・。

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