梓さんは夜遅く病院に運ばれた。

「梓?!大丈夫?!梓っっ!!」

梓さんのお母さんが叫ぶのをあ然として見ていた。霧夜も泣いていて、僕のお母さんも涙を流している。

・・・・今なにがあっているのだろう。僕は理解できなくてずっと立っていた。

「梓・・・・。」

梓さんのお母さんも泣き出してしまった。・・・・・なんで?なんで泣いているのだろう・・・・。

その時僕のお父さんが出てきた。

「滝沢さん。・・・・残念ですが・・・・」

その時僕はやっと理解できた。もしかして・・・・・梓さんがいなくなる・・・・?

僕達は梓さんの病室に向かった。

そこに居たのは機械につながれた梓さんだった。

「ピッ・・・・・ピッ」

機械の音がだけが部屋に響く。その沈黙を破ったのは僕だった。
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