それから手をつないで少し歩いた。

「ユーリ君。この青空の上って何かなぁ?」
「天国・・・・・?」
「そっか。じゃあさ、大人になって結婚して、子供を産んで、おじいちゃんとおばあちゃんになって死んじゃってしまった時はたまにここに来て「大好きだよ」って言ってね!」
そう言って微笑んだ彼女の姿は今でも覚えている。

翌日、悲劇は訪れた。
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