あの夏の日
夏休み
「あっちィー」

夏休み2週間前。

この暑さに乗りきれないあたし。

一生懸命に下敷きで自分を仰いでみたけど、

びくともしない。

なにこれ?


あたし、高2の遊び真っ盛り中。

石橋夏美。

恋愛経験は数えるほど。

今は恋はしてないけど、この夏休みに、

恋して彼氏ゲット・・・なんてことを考えてんの。


「夏美~!絶対に夏休みは海いこーね。」

こんなこと行ってくるのは、あたしの親友の、

麻里子。

頭いいし、可愛いし、性格いいし、モテルし。

なんて言っても麻里子の顔の小ささにあの大きなクリクリな目そしてふんわりと巻いた髪。男子が目をつけないわけがないでしょ!?

完璧な女の子。


「わかってるし。そこで彼氏ゲットてきな?」

「確かに!それ言えてるよ!!!」

麻里子も海とか行って彼氏ゲットみたいなことを

考えてるらしい。

まぁ、だいたいみんな考えるか。



あたしが、いままで付き合ってきた男の子は、

だいたい、いつもあたしから急接近して

男の子のハートをキャッチみたいなことをして

付き合うのが当たり前だった。

だけど、なんでかな?

この恋。いつも終わっちゃう。

長くもって5カ月。

1年は続けようよ!っていっつも思うあたし。

この最短彼氏もちって、あたしだけ?



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