異世界の花嫁
「ここはどこ「ティアス!ここにいたのか」
バタンという音と共に顔を現したのはこれまた端整な顔の男だった。
「ヒューズ。お前は静かに入ってこれないのか」
「わりぃわりぃ。
あれ?彼女起きたんだ」
「ああ。さっきな」
「へぇ。よかったよかった」
ティアスとの話を終えるとくるっと体の向きをかえ陽気な声で話しかけてきた。
「俺はヒューズ=ミレン。第2護衛団団長でティアスの幼馴染。よろしくなっ」
人懐っこい笑顔をみせ挨拶をすました。
「よ、よろしくお願いします。
あの、ティアスって誰ですか?」
「へ?お、おい、お前自己紹介もしてないのかよ」
「しようとしたところに入ってきたのはお前だろ」
「あぁ、そっか。わりぃ」
「はぁ。俺がティアスだ。ティアス=ド=ジアグエルド=セルティア。君は?」
「私はシェイナです。シェイナ=エイリング」
「へぇ。シェイナっていうんだ。可愛い名前だな」
「で、シェイナ。君はどうやってここにきたんだ?」