異世界の花嫁
侍女
「休んでろって言われても。眠くないんだけど・・・」
はぁ。ため息をついて体を起こし座ってたベッドに体を倒した。
コンコン
横になってると部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。
「はい。どうぞ」
シェイナが体を起こしながら答える。
ガチャ
扉を開ける音とともにティアスと女の子が1人はいってきた。
「寝てたのか?」
「いえ。寝てないですけど・・・」
「そうか。
お前の侍女を連れてきた」
「侍女!?なんで私に?!」
「なんでと言われても。お前は一応この国に来た客みたいなものだ。そのお前に侍女もつけずにほっとくということは出来ない」
「でも私はただの町娘です!そんな侍女なんて・・」
「なら相談相手にでも、友達にでも勝手にしろ。
名前はルイアだ」
「はじめまして。ルイアと申します。シェイナ様」
「そんな様なんてつけないでください。えっとこれからよろしくお願いします。ルイアさん?」
「ルイアで構いません。シェイナ様は私の主人になるので様つけ無しで呼ぶことは申し訳ないですけど出来ません」
「そうなんですか・・。わかりました。でも私、ルイアと仲良くしたいの。だからそんなにかしこまらないでくださいねっ」
ニコッと笑みを浮かべルイアと接するシェイナ。
そんなシェイナを見てルイアはなんて心の優しい主人なのだと感動したのだ。