異世界の花嫁
「話はまとまったみたいだな。ルイア シェイナの世話を任せる。何かあったら知らせにこい」
そう言うと無言で部屋を出ていった。
「はぁ。やっぱり冷たい人だわ。ルイアもそう思わない?」
「ティアス様のことですか?」
「うん。なんか無口だし、威圧感?みたいなのがあって冷たい感じがするの・・」
「それはティアス様が仕事中だからだと思いますわ。この国の王子として他国になめられないようにとあのようにふるまっておいでですが、本当のティアス様はとてもお優しい方ですわ」
「そうなの・・?」
「はい。それにこの国1の剣の腕前でこの国1の美男ということで国民からとても人気のあるお方ですよ」
「そ、そうなんだ。殿下って強いんだぁ」
「はい。きっとシェイナ様もティアス様と接してくうちに本当のティアス様がわかると思いますよ」
優しい微笑みをシェイナにむけるとさっそく侍女としての仕事にとりかかった。