異世界の花嫁
「どこいくの ルイア?」
「おすすめと言われても思いだせなかったので、とりあえずシェイナ様の知り合いがおられる場所に行こうかとおもいまして、騎士団の塔の方へご案内しようかと・・。
あっ!見えてまいりましたよ。あれが騎士たちのいる場所です」
「あれが・・。大きいねぇ」
「えぇ。やはり安全のため高い建物にしておく必要があったそうでこのような形に」
「そうなんだ。ちゃんと考えてるんだねぇ」
「もちろんでございますよ。あっ!ヒューズ様ですよ」
「えっ。あっ こんにちわ」
「!?シェイナ嬢?なんでここに??」
「ティアス殿下から外出の許可が下りたのでわたくしが案内しました」
「これはこれはルイア嬢。お久ぶりですな。相変わらずお美しい」
「ヒューズ様も相変わらず口がお上手ですね」
「はは。そうか?
シェイナ嬢。元気になられて良かったです」
「あ、ありがとうございます。あの・・いろいろありがとうございました」
ぺこっとヒューズにむけて頭を下げる。
「?何のお礼?」
「私を中庭で助けてくれたのはヒューズさんだとルイアから聞きました。だから遅くなったんですけどそのお礼をと思いまして・・」
「ははっ。中庭で助けたのは俺じゃないよ。ティアスだ。俺は隣にいただけ。だからお礼なら俺じゃなくてティアスに言ってやって」
「えっ 私を助けたのってティアス殿下なんですか?」
「ああ。そうだよ。中庭で君が倒れてて何があるかわかんないからと思って俺は止めたのにそれも無視して君のそばまでいって、息があるとわかるとそのままかかえだしたんだよ。あいつ」
ニヤニヤとその時の様子がよっぽどおかしかったのか笑いながらことのしだいを話した。
「そうだったんですか・・」