異世界の花嫁
Ⅰ
ロングバルド国
「いらっしゃいませ」
にっこりと笑顔でお客様を出迎えたのはこの花屋の看板娘のシェイナ。
愛らしい容姿と優しく働きやの彼女はこの城下町でも有名な少女だ。
「シェイナ。元気そうじゃのう」
「イルおば様!いらしてくださったのねぇ!!」
「ああ。久しぶりにこの町に来てみたんだよ。そしたらシェイナの顔が見たくなってねぇ」
「嬉しい!!おば様ちっとも変わってないのね」
「シェイナはますます美人になって・・。どれ、せっかく花屋に来たんだし花でももらおうか」
「かしこまりました。どんな花がよろしいかしら?」
「そうだなぁ・・。シェイナのお勧めをもらおうかな」
「私のお勧め・・・」
「無理かのう・・・・・」
「いいえ。大丈夫ですわ。ちょっと待っててくださる。すぐに作るわ」
「ありがとう。シェイナはほんとにいいこだね」