異世界の花嫁


「ルイア 早く行こ!私花見るの久しぶりなの。こっちの世界の花って気になるわ」


「そんなに慌てないでください。ゆっくり行っても花は見れますよ」


「だって楽しみなんだもん」


ふふっと上機嫌に廊下を歩いていたシェイナだったが、曲がり角を曲がった時に目の前にいた男の人とぶつかってしまった。



「きゃぁ!!」


「シェイナ様!!どうされましたか!?」


角を曲がって姿が見えなくなったシェイナから叫び声が聞こえて急いで角をまがった。



「カウリ様!!」


「おや。ルイアもいたのですか。シェイナさんがいきなり飛び出してきてびっくりしましたよ」


「ご、ごめんなさい。カウリ様。私前見てなくて・・。」


「いえ。大丈夫ですよ。それよりシェイナさんは怪我してませんか?」


「はい。ほんとにすいませんでした」


「気にしないでください。それよりずいぶんと機嫌がよさそうでしたがこれからどちらに?」


「中庭に花を見に行こうかと」


「中庭ですか・・。それなら今ちょうどティ「カウリ様!!!ちょ、ちょっとこちらに!」


グイグイとシェイナから少し離れた場所へと引っ張る。


「どうしたんだ。ルイア?」


「あのですね。実は・・・・・・・・・・・・・というわけなんですよ」


「そうだったのか。それは悪かった。なら私もしばらくは邪魔をしないようにしよう。

シェイナさん。中庭はほんとに綺麗だから、ゆっくりしていってほしい。今度は廊下の角に気をつけるんだよ。じゃあ」



何かほほえましい様な顔でシェイナ達を送りだした。















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