異世界の花嫁



自分のすぐ後ろにティアスがいると思うと緊張してうまくリラックスできず、無言になってしまっていた。


中庭には相変わらず爽やかないい風が入ってくる。



「風が気持ちいいな」


どうしたらいいかわからずうつむいていたシェイナにティアスからの声が聞こえた。



「えっ!あっはい」



「どうした?そんなに驚いて」



「いえ。ちょっとボーっとしてたので・・・」



「そうか・・お前の世界もこんな感じなのか?」



「こんな感じとは?」



「この中庭のように自然がたくさんなのか?」



「そう・・ですね。自然は結構豊かでしたね。私はお花屋で働いていたのでまわりがお花だらけでしたね」











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