世界で一番お姫様
……もしかして公開プロポーズ!?


「……。」


二分くらいの沈黙の後、お父さんが口を開いた。


「分かった。娘をお前に託すよ。」


と涙目になりながら優しい顔で言った。


お母さんと私の目にも涙が溢れた。


「ありがとうございます!!!絶対幸せにします!!!」


とかなとは大きな声で言った。


そのときかなとの目がうっすらと潤んでいたのは両親しか知らない。
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