・。*No Memory*。・



―屋上―

『わぁ~いい天気だね~♪気持ち~♪』



両手を空に上げながら言う葵。



「空…高ぇな…。」



『手が届きそうで届かないね…。』



俺は空みたいにでっかくなりてぇ。



もし俺が葵に告ったとしても俺は葵を守れるのか?



俺は…コイツに…葵に会ってから喧嘩をやめた。



だからもう…俺にかかってくるやつはいねぇと思う。



でももし…そんな事あって葵が傷ついたら…そう考えると怖い。



だから葵と距離おいたほうがいいのかとか思ってしまう。



『クスッ…(笑)』



隣で葵が笑った。



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