Princessの掟短編集
今までの経緯を話し終わるとおばさんは何か考えた後、口を開いた。
「あら、あなたの服も汚れていますね。」
おばさんの言葉で自分の服を見た。
言われるまで気付かなかったけど、確かにところ、ところ土と血がついている。
「いいんです。そんなことより友達の方が大切ですから。」
そう答えた私におばさんは笑って私に水の入ったペットボトルをくれた。
「ありがとうございます。」
頭を下げてお礼を言う。
「ほら、早く行きなさい。お友達が待っていますよ。」
「はい、本当にありがとうございます。」
最後にもう一度お礼を言って私は走り出した。