Princessの掟短編集






「おめでとう、百合亜。」



そう言って美吏那が私に抱きついてきた。 



「ありがとう、美吏那。」



私も美吏那を抱きしめ返した。 



「もう発表したの、高橋。」



どこかで聞き覚えのあるような声が聞こえた。 



美吏那から身体を離してドアの方を見た。 



「あなたは、あの時の…。」



そう、そこに立っていたのは美吏那が怪我した時に水をくれたおばさん。 



「校長、もう発表いたしました。」



校長!? 



この人が? 





< 28 / 107 >

この作品をシェア

pagetop