店長とアタシ。
“ガチャ”

第一印象は
良くしないと!!

笑顔で顔を上げた時―…

―――時が止まった。
柔らかそうな栗色の髪は
フツーの女子より はるかに綺麗。
アタシの顔を隠したいほどニキビなんてひとつもない肌。
吸い込まれそうな二重でくりっとした目。

なに…この人モデル……?

「――い。おーい!!」


あ 声も程よく低いな―…

ってあーーーーーーっ!!!!!

「すっすみません」

見とれすぎちゃった。

「大丈夫ですか?」
ニコッて笑顔を向けられたんだけど―…

アタシ絶対に顔赤いよ!!!
隠した-い…
「だっだ大丈夫…ですっ」
ちょっと噛みすぎだしー…
ほんと恥ずかしい///

それからの面接は
ほぼ上の空だった。
理解できたのは
この人が店長だということ。
ってかっこよすぎだし!!

一人でツッコミするアタシって
かなりイタイな…

アタシがやっっと言えた一言。
「あっあの〜」
「なに?」
「アタシって飽きっぽい性格なんですよっ。
だから長続きしな…」
「なに言ってんの?」
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