好きが止まらない
焦ってるの?先生…。

「先生?」
「ん?」
「今日どこか行ってたの?」

ほらね、黙っちゃった。
そうだよね。生徒に彼女がどうとか言えないもんね。

「ああ。ちょっとね」
「そっか」
「神原、なんかあったのか?俺のせいなんて言われたら聞かずにはいられないだろ」

嫌だ、何泣いてるの私。

「違うの、違うの。先生のせいなんかじゃない。ごめん、ごめんね」
「神原…お前いつか俺に言ってくれたよな。先生が悲しいなら、自分も悲しいって。俺も同じ気持ちだよ。それに俺の大事な生徒なんだから、なおさらだよ」

生徒…。
< 145 / 188 >

この作品をシェア

pagetop