好きが止まらない
「何で悩んでるのか言いたくないんなら強制はしないよ。
でもいつでも電話しておいで。俺は待ってるよ」
「ありがとう、先生」
「ああ。それじゃあな」
「うん。ばいばい」
「ああ」

ごめんね、先生。
先生はちっとも悪くなんかないよね。
もう、25歳だもんね。彼女くらいいるよね。
それを生徒に責められても、めんどうな生徒だって思うだけだよね。
もう思ってるのかな。
私の事、めんどうな生徒だって…。
仕方ないよね…仕方ないよ…。

私の手の中で携帯がふるえた。
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