好きが止まらない
心も晴れやかに目が覚めた。

今日も図書館に行くふりして先生の部屋に入れてもらおう。
なんだかんだ、入れてくれるんだよね、先生って。

足取りも軽く家を飛び出して、先生の住むアパートに向かう。
アパートの階段を駆け上がって、先生の部屋のインターホンを押す。

「先生?いないの?」

ノブに手をかけてまわしてみた。
開いた。

「先生?入るよ?」

もう何度目かもわからない先生の部屋。

「もぉ」

ベットにはスースーと寝息をたてて眠っている先生。
まだ寝てるなんて。
しかも鍵開いてるんだよ?無防備すぎるよ、先生。
私の大事な先生が、どこかに連れて行かれたら私泣いちゃうよ。
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