好きが止まらない

生徒指導室


向かい合って座った。
生徒指導室はそんなに広くないから先生の息遣いまでしっかりと聞こえてくる。

「で、神原どこがわかんないんだ?」
「え、あ、これです」
先生はこっちに身を乗り出した。ふわりと香水の香りがする。
うっとおしくないくらいの先生らしい香りだった。

< 18 / 188 >

この作品をシェア

pagetop