好きが止まらない
「神原は一緒に来てくれないの?」

熱のせいでちょっと潤んだ目で先生が私を見る。
そんな甘えた顔しないでよお。
その顔は反則だよお!
かわいいいいい!

「だって…」
「俺、1人で行かせるの?」
「もぉ、先生ったら。子供じゃないんだから」
「そうだよな。いいよ、帰りなさい、神原」

そんな顔で先生面されても全く効果ないって知ってた、先生?

「しょうがないなあ」
「え?」
「しょうがないから、一緒に行ってあげるって言ってるの!はやく準備して!」
「いいよ、神原。帰れって」
「看病しにきたんだから!」
「そうか…ありがとう」

もそもそと布団から起き上がる先生。
3度目の看病は、ちょっと違う気持ちだった。
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