あかねいろ【BL短編集】



んじゃあ何?と首を傾げて聞く。

さっきから目線を合わせてくれないことが気になる。

何か他に悪いことをしただろうか?


すると先輩は俺の手を優しく解き、近くの教室に入って手招きをする。

俺もその意図に賛同して後について行き、後ろ手で扉を静かに閉めた。




「……お前、アイツのことを“千里(センリ)くん”と呼んでるようだが……何故だ」

「え?何故って……」

「穂高は二年生で、仮にも先輩だろう」




.
< 23 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop