あかねいろ【BL短編集】



―――――――――………




「周くんって呼ぶの、二人っきりの時だけにするね」

艶やかな髪を撫でながら、俺は周くんの額に何度もキスをする。


年は同じでも、上級生に下級生があだ名呼びでタメ口はやはり他の生徒に目立つ。

周くんもそれは望んでいないだろう。




―――――――それに。






「なんか、呼ぶと襲いたくなっちゃうから」




周くんの白い腕が、

また俺の首に抱きついてきた。






 END




.
< 33 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop