あかねいろ【BL短編集】
涙をまだぼろぼろと流しながら兵助は怒鳴った。
その声に部屋中がビリビリと震える。
「お前が俺のこと嫌いなのは知ってるけどよ……お、俺は、お前の事好きなんだよぉ…っ!
な、夏休みだって会えないから……おま、えの予定聞いて、どうにか会おうって思ってたのに……
他の奴らとは普通に、あっ、会ってて…うっ…」
大泣きしながらも兵助は真っ直ぐ清士郎を見つめた。
床が兵助の涙で濡れている。
「ちょ、木田、
…あー…何なんだ一体……」
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